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秋田地判平成17年4月14日判例時報1936-167

 秋といえばスポーツですが、スポーツ施設の更衣室で着替えて、荷物をロッカーに預けたときに荷物が盗まれてしまった場合、お客は、スポーツ施設に対して、損害賠償請求できるんでしょうか??

 この点について、ちょっと古い判例ですが、秋田地判平成17年4月14日判例時報1936-167を紹介します。

 原告が、被告の経営するゴルフ場のクラブハウス内に設置された貴重品ロッカーに、ロッカーの暗証番号を設定したうえで財布を保管しましたが、窃盗グループに暗証番号を盗撮されて財布を窃取され、その財布に入っていたキャッシュカードを使用して預金を引き出されたため、被告に対し、場屋の主人の責任(商法594条1項、2項)等に基づき、引き出された預金相当額の損害賠償を求めた事案です。

 裁判所は、被告が、貴重品ロッカー自体の安全を維持確保する義務に違反し、「不注意」(商法594条2項)があったとして、被告の賠償責任を認めました。

 ただし、この事案の原告は、ロッカーの暗証番号と、銀行のキャッシュカードの暗証番号に同じ番号を使っており、このため、窃盗グループが簡単に銀行のキャッシュカードを使用することができたという事情がありました。そこで、原告にも過失があったとして賠償額が減額され、請求額の4割が棄却されています。

 スポーツ施設側が、ロッカー周辺の防犯をしっかりしていれば、お客はスポーツ施設に対して、損害賠償請求できないことになります。
 また、ロッカーの暗証番号を設定するときは、銀行のキャッシュカードと違う番号にしたほうが、無難ですね。
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弁護士田辺敏晃

Author:弁護士田辺敏晃
東京の四ッ谷駅近くで執務する弁護士です。
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法律の話題を中心に、書籍紹介、趣味の話などもまぜて書いています。

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