FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

【人事・労務・労働問題】派遣労働契約の中途解約の可否が問題になった事案  広島地裁平成21年11月20日判決・労働判例998号35頁

 派遣労働契約の中途解約の可否が問題になった事案として、広島地判平成21年11月20日労働判例998号35頁を紹介します。

 原告は、被告との間で、雇用期間を1年間とする派遣労働契約を締結しました。被告(派遣元)は、自動車会社のM社(派遣先)との間で、派遣契約を締結し、原告はM社に派遣されて通訳等の業務に従事していました。しかし、M社が、被告に対して、被告との間の、原告に関する個別派遣契約を解除したため、被告は、原告に対して、電子メールで、本件労働契約を中途解約すると連絡しました。

 原告は、本件中途解約が無効であると主張して、当初の契約期間満了日までの未払賃金を請求しました。

 判決は、派遣元(被告)と派遣先の間の派遣契約が終了したからといって、原告と被告の間の派遣労働契約が終了することにはならないし、期間の定めのある派遣労働契約についても、期間満了前の契約解消はやむを得ない事由がある場合に限り許されるが、本件ではやむを得ない事由はないとして、被告に対して、派遣労働契約期間満了までの未払賃金相当額の支払いを命じました。

 やむを得ない事由の判断について、「派遣元と派遣先を一体とした『使用者側』とみてその事由の有無を判断すべきである。」と判示し、派遣先の事情も含めて判断しているところに特色があります。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

弁護士田辺敏晃

Author:弁護士田辺敏晃
東京の四ッ谷駅近くで執務する弁護士です。
経営者側に立った労働問題の解決に力を入れています。
法律の話題を中心に、書籍紹介、趣味の話などもまぜて書いています。

【Facebook】
http://www.facebook.com/toshiaki.tanabe.5

【事務所】
東京都千代田区麹町6丁目4番地麹町ハイツ902
川合晋太郎法律事務所
電話03-3511-5801

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
RSSリンクの表示
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。